【物流】空輸の所要日数や必要書類は？中国への輸出事情を知ろう

日本郵便

日本郵便を利用して中国へ輸出することもできます。
日本郵便は、対応している貨物の重量が30kgまでと非常に少ないです。そのため、企業同士の輸出や輸入の際はほとんど利用されません。個人間での輸送やサンプル輸送などに限定して利用されると考えておいてください。

また、輸送にかかる日数ですが最短だと2日で到着します。最長でも7日ほどで到着するので、それほど輸送には時間がかからないといえるでしょう。輸送サービスの中でも国際スピード郵便を利用すれば、多くの場合は発送した翌日に到着します。

しかし、最初にもお伝えしたようにあくまでも30kgまでの荷物に限定されており、それ以上の荷物を送ろうとすると追加で輸送費がかかってしまいます。次に紹介する別の輸送方法を利用するようにしてください。

国際宅急便

国際宅急便とは、国内で利用されている佐川急便やクロネコヤマトなどの国際版のことです。運べる重量は日本郵便よりも少し重く50kgまでとなっています。この程度の重量しかない商品を輸出するのであれば問題はないのですが、それ以上の重量がある貨物を扱いたい場合はフォワーダーの利用を検討することになるでしょう。

中国までの輸送日数は、おおよそ3～5日です。また、注意点として、国際宅急便を使って中国に輸送する際は、依頼主と配達先のどちらかが個人だと書類以外の荷物を送れません。そのため、個人間で国際宅急便を利用するのはあまり適していないと考えてください。企業間の取引で50kg以内の荷物をやり取りする場合には、国際宅急便を利用できると覚えておきましょう。

フォワーダー

フォワーダーとは、荷物を海外へ輸送している業者です。フォワーダーを利用する場合は、重量の制限がありません。また、利用する輸送手段も飛行機だけではなく、コンテナ船や鉄道など様々な手段の中から最も適したものを選んでくれる点が魅力です。

航空会社や船会社は荷物を輸送するためのスペースを販売しており、それを大量に購入しているのがフォワーダーと考えてください。個人がそのスペースを購入するとかなりの費用がかかってしまうのですが、フォワーダーを利用すればある程度費用を抑えられます。中国までの輸送日数は、おおよそ2～5日です。

このフォワーダーを利用する流れを紹介します。
フォワーダーに依頼をして通関書類を作成します。インボイスやパッキングリストなどを準備しなくてはいけないのですが、フォワーダーに任せることができます。そして梱包を行い、保税地域に荷物を搬入します。通関手続きが完了したら貨物を搭載して搬入、最後に輸入申告をすれば完了です。これらの手続きはほぼフォワーダーに任せることができるため、依頼主の負担はかなり少ないでしょう。

中国へ輸出する場合、以上3つのうちいずれかを選ぶことになります。ニーズに合ったものを選ぶとよいでしょう。
また、以下のような書類が輸出の際は必要となりますので、忘れずに用意しておくことが大切です。

• インボイス：輸出通関手続きに必須な書類です。
• パッキングリスト：貨物の重量・梱包の状態・サイズなどが記載された書類です。
• 船積依頼書：輸出者がフォワーダーに提出する書類です。
• 委任状：業者に通関手続きを依頼する際に必要な書類です。