【物流】空輸・海上輸送でよくあるトラブルとその対策を業者が解説

水濡れ被害

輸送中に雨が降る場合があります。
一般的な雨であれば問題になることは少ないですが、台風やゲリラ豪雨のような大雨になると、荷物が水で濡れてしまうケースもあるので気を付けなければなりません。

基本的に雨が降っていたとしても荷物の搬入は行われるため、梱包の仕方がよくないと大切な貨物が濡れてしまう恐れがあります。作業自体を中止できないので、水濡れしても問題のない梱包をしておくことが大切です。

梱包を二重構造にしたり外装に金属製の資材を使ったりして、中に水が侵入するのを防ぐようにしなくてはいけません。それらを行うことで、商品まで水で濡れてしまう最悪の事態は防げます。

破損被害

貨物の積み付けには、フォークリフトが利用されます。スピーディーかつ大量に貨物を積み込めるフォークリフトは便利な反面、人間が操作するのでヒューマンエラーが起こることもあります。ヒューマンエラーといっても内容は様々ですが、なかには貨物破損が生じるケースもあるでしょう。

また、その他に考えられるケースとしては、振動による荷崩れで貨物が破損することが挙げられます。貨物はULDに積み付けを行うのですが、空港によっては飛行機まで移動させるのに時間がかかる場合があります。その際の振動で荷崩れが起こり、貨物が破損してしまうこともあります。

破損被害の対策についてですが、ヒューマンエラーによる部分が大きいので荷主ができる対策は少ないです。
しかし、雨濡れと同じように、荷崩れしても商品にダメージが加わらないように梱包したり外装を金属製のものにしたりすることで被害を最小限にできます。

また、フォワーダーを利用するという方法もあります。フォワーダーを利用すれば、積み付けを行ってくれます。貨物の運搬に人が介在することが少なくなるため、ヒューマンエラー防止につながるでしょう。

以上のような輸送に伴うトラブルは、どうしても起こってしまうものです。
トラブルが起こらない方が望ましいですが、人が介在する以上は完全に防止できません。

そのため、何が起こってもよいように考えられる対策はすべて行うことが大切です。例えば、梱包を自社で上手に行えない場合は、しっかりとした実績のある業者に任せたほうが安心できるでしょう。

業者は、トラブル対策を徹底して行っています。保険に加入しており、万が一のことがあれば迅速に対応してくれます。

輸入・輸出の依頼を請け負う業者は数多くおり、それぞれ特徴は異なります。依頼の際は、まず各業者の特徴を見極めた上で、自社に合ったところを選ぶとよいでしょう。輸入・輸出において、トラブル発生を未然に防ぐカギは業者選びにあります。各業者のホームページを閲覧することで、ある程度の情報は集まるでしょう。不明な点があれば、すぐにその業者へ問い合わせをし、詳細まで確認しておくことをおすすめいたします。